地下アイドルヲタクデビューその1
2015年8月5日、大学生4年の夏。
大学院入試のため研究室を休んで勉強していたぼくは、秋葉原にいた。
秋葉原moe farre 、ベースボールガールズがライブをするライブハウス、見つけることができずメイド喫茶の乱立する通りをさまよっていた。
それは、今まで地上のヲタクだったぼくは、ライブ会場といえば25mプールくらいの大きさはあるはずだ。
まさか、地下にライブハウスがあるだなんて夢にも思わなかったからだ。
ぼくがベースボールガールズのライブを観に行こうと思ったのはTwitterで見かけたイラストがきっかけだった。アイドルとヲタクの日常を描いたあるある系イラスト。探せば探すほど出てきて、どれも共感できるものばかり。中でも目を引いたのは、アイドルの視点。基本的に辛辣だけど、ファンを思う気持ちが愛に溢れていて、自分の応援するアイドルもこんな風にファンの人を大事に大切に思ってくれてたらいいなと思って見てた。このイラストの作者、実は地下アイドル、ベースボールガールズのぺろりん先生こと鹿目凛だった。
Twitterを駆使して調べたところ、どうやらこの世界には「地下アイドル」なるものが存在するらしい、「特典会」なるものでチェキを撮ってお話ができるらしい、「グループ内推し変」は決して許されない鉄の掟らしいなどといった今では常識な情報を得ることができた。
そして、地下アイドルヲタクデビューのきっかけとなった
「100℃ 夏祭りスペシャル1部/2部」
会場: 秋葉原moe farre 1部 無料1D別(たこ焼きやウインナー無料)
出演者:ベボガ公開リハーサル
という謎の情報に辿り着いた。
当のぺろりん のブログでも
『あしたのライブはたこパーきてね
なんか1部はベボガの公開リハみたい』
といった具合である。
続く